借家トラブルから二世帯住宅を作る話になり、それが白紙になって見つけた土地は市街化調整区域でした。
申請してから許可が下りるまでは1年かかりました。
家づくりの経緯
申請許可が下るまでの間、家の設計を進めていました。
土地の値段が決まったことで、家本体にかけられる金額も見えました。
設計の中でコスト的に諦めたものや、平屋になった理由について振り返りながら書きたいと思います。
最初の設計図は2階建て
最初のプランは蔵+屋根裏付き二階建てでした。
二世帯ではなくなり予算がグンと減って、何を諦めてコストを抑えるかに頭を悩ませていたわたしたちに、設計士のSさんが
「一度全部の夢を入れてみましょう!入れてみると、何が必要で何が必要でないか分かってくるものですよ」と言ってくれました。
遠慮もせず、あれやこれや要望を言って作ってもらった初期の図面です。
図面にしてもらったことで、そこでの生活をイメージ出来、どれが本当に必要でどこにこだわりたいのかがはっきりしました。
どうしても残したいと思ったもの
設計図を見たとき、素敵でため息が出ました。そして金額見て目が点になりました。

部屋やトイレの数を減らす。
どうしても残したいと思ったものはこの3つです。
- 蔵
- 導線のシンプルさ
- 高級屋根材
最初の3~4回くらいの図面は2階建てでどうにか蔵を入れました。
ミサワホームで建てるなら蔵を入れたい。
そこはわたしも主人も一緒でした。
でも、2階建てで蔵にこだわるとリビングやキッチンを狭くしなければなりませんでした。
2階建てを取るか、蔵にこだわるか…。
なくてもいいかも、と途中で思ったもの
蔵にこだわりたい!!
それなら「2階建て」というこだわりを捨ててみようと思いました。
考えていくうちに、なくてもいいのでは?と思ったものはこの3つ。
- 2階建て
- 屋根裏部屋
- 煙突
図面を作ってみると、2階建てコンパクト蔵つきの家と平屋の値段の差があまりないことが分かりました。
そうしたらトイレは一つしかいらないし、階段も廊下も減るものね!
あ、バルコニーもいらなくなるね!!
平屋は高い?
平屋は高いというイメージがありました。
確かに、地盤改良や基礎にお金はかかりました。
部材は横に使ったけれど、縦の分が減ったのでトントンでした。
全体的に家が小さくなってので、かかる費用も2階建てより若干ですが少なくなりました。
土地の高い場所だったなら平屋は贅沢かもしれませんが、土地が安ければ平屋のほうが安い場合もあるということです。
屋根素材にこだわりたい
屋根素材にはたくさんの種類があります。
- 和瓦 粘性のある土から作られていて耐久性に優れていてメンテナンスフリー、ただし重いので耐震性には劣ります
- セメント瓦 セメントと硬質細骨材と水で出来ていて耐火性に優れています
- スレート セメントに繊維を混ぜて固めたもの(グレードによって値段や質は様々)
- トタン 安くて施工が早いが耐久性が低い
- ガルバリウム鋼板 アルミニウム・亜鉛などで作られていて軽くて安い
瓦に憧れていましたが、値段が高いことと平屋にしたことで屋根が大きいため、耐震性を考えて軽いスレートを選択しました。
15~20年前くらいのスレートは質が悪いものも多く、屋根の変色が目立つ家もたくさんありました。
屋根の種類や特性を調べるうちに、どうしてもいい素材の屋根をつけたくなりました。
選んだのはケイミュー株式会社(クボタとPanasonic電工の事業統合によって出来た会社)のグラッサシリーズ・プラウドグラッサです。
強くて軽く、色あせに10年の保証がついています。
メタルウェザー検査(短期間で長期の耐候性を調べる検査)では30年相当でも色変化はほとんど目立たないという結果が出ているそうです。
平屋に決めてからも何度も設計図を直し、理想の形が見えたときうれしかった。
蔵はある。
導線はシンプル。
屋根にこだわった分、ちょっとコストはかかってしまったけれど。
今考えると、どうして煙突(それもフェイクの煙突!換気機能はついています)をつけたかったのだろうな~と。
収納量は今の家で十分なので「多くあったほうがいい」にこだわりすぎなくて良かったと思います。
