家を建てるきっかけになった借家トラブルについて書きました。
【借家トラブル】契約時に値下げしてもらった家賃の差額分、返却は必要?
奥さんからの留守電メッセージを大家(息子)さんに聞いてもらい、警察に行こうか迷っていると伝えると、大家さんは「申し訳ない。もう迷惑をかけないように対処する」と約束をしてくれました。
その少し後に救急車事件が起こりました。
何が起こったのか、わが家との話し合いが関係しているのかは不明です。
色々なことを想像して、気持ちがざわざわしました。
奥さんは救急車で運ばれてから、わが家に現れなくなりました。

二世帯か三世帯か
引っ越し先を見つけ始めるも、なかなか思うような引っ越し先が見つかりません。
一軒家(借家)暮らしに慣れてしまい、アパートで暮らすことに抵抗がありました。
上下階を気にせず、駐車場もついていて5~6万ってなかなかない。
家賃+駐車場代で8万円以上になるのなら、家を買ってしまったほうがいいのでは?と考え、両家の親に相談することに。
将来親に介護が必要になって面倒を見るなら、二世帯にしておいたほうがいいのかも、と考えました。
両方の親、どちらも一緒に暮らしたいと言ったときにはどうする?についても夫婦で話し合いました。
そうなったときには、双方の親に今住んでいる家や土地を手放してもらって新しい土地に三世帯住宅を建ててしまえーー!と、本気で考えていました。
結婚当初から両家の親を連れての旅行に何度も行っていて、親同士がざっくばらんに喋れる中でした。
義実家の反応
声をかけてもらえて嬉しいと喜んでいました。
一緒に暮らしたい気持ちもあるけれど今の生活を大切にしたい。義弟もまだ家にいるので今のままでいい。出来れば遠くない場所に家を建ててもらえたら嬉しいと言われました。
実家の反応
母は喜び、二世帯住宅にしようと言いました。父は母に押し切られる形でOKをしました。
実家は約60坪弱の土地に2階建てでした。
二世帯住宅にするなら完全分離型にしたかったので、建っている家を壊して新しい家を3階建てで作ろうと考えました。
二世帯住宅3階建ての本体価格
3階建てにするなら安心&有名なハウスメーカーに頼みたい。
土地代がかからない分を建築費に回せるから、予算的にも大丈夫。
そう考えてヘーベルハウス、ダイワハウス、そして友人から紹介されたミサワホームに図面作成と建築費の見積もりを出してもらいました。
値段はヘーベルが少し高くて3300万円くらい。ダイワハウスとミサワは3100~3200万円くらいでした。※総額でなく本体価格
土地が60坪で駐車場スペースも2台は確保するとなると、3階建てにしてもぎゅうぎゅうな間取りでした。収納が少ないことが気になっていました。
より正確な見積もり金額を出すために、実家の地盤調査をヘーベルとダイワハウスそれぞれで行い(他社のものは信憑性に欠けるそう)ました。間取りや見積もりが出るたびに両親に報告しました。
二世帯住宅の形が見え始めて、最終的にどのハウスメーカーにするか…という話し合いで事件が起きました。
二世帯住宅、突然の白紙に
「この家はつぶさない」と父が言い出したのです。
母が説得しても、わたしが話を聞きに行っても頑として曲げません。
わたしは今までの時間と労力、そして父と母と暮らそうと思ってくれた夫への申し訳なさで涙が溢れました。
時間の経過とともに分かってきた父の想いです。
- 二世帯住宅、ハウスメーカーで建てるとローンが大きくてメリットが少ない(→わたしや夫のローン負担が少ないと思って二世帯住宅をOKしたのに想像と違っていた)。
- 今まで「自分が頑張って働いて返してきたローン」=「家」を壊すことは、自分が頑張ってきたことは価値がなかったと感じられた。
わたしたちの反省点です。
- ハウスメーカー選びや間取り図の相談はしていたものの、わたしと夫が主導でした。もっと参加してもらっていたら良かった。
- 早く家を建てて引っ越したいと急ぎ過ぎて、迷っている父の気持ちに気づけなかった。
- 二世帯住宅を建てたい理由を、自分たちの中で掘り下げていなかった。
自分や自分たち家族がどうしたいのかは後回しでした。わたしも夫も長男だから、長女だからという責任感が強かった。
父にはそれが伝わっていたのかもしれないと思いました。
二世帯同居がうまくいく人、いかない人
周囲で実親、義理の親と同居しているかたも多いです。
同居がうまくいっている人よりも、不満やトラブルを抱えている人の方が圧倒的に多いです。
うまくいっている人を分析してみると、
- 嫁か姑どちらかが仕事をバリバリしている
- 外で働く、家の中を守るの分担がしっかり仕分けされている
- お互いに小さなことは気にしないタイプ
- 夫婦仲が良好
- 子どもを通じてコミュニケーションや助け合いができている
これに当てはまる家族はうまくいっていることが多いです。
実親よりも義理の親のほうが他人と割り切れるのでうまくいく可能性が高いのかも…とたよらこ調べでは思っています。
わたし自身が親と同居していたらどうだったのかを想像すると、多分大変だったと思います。
子どもの頃から、実家を早くに出たいと思っていました。条件付きの愛で育てられたので、いつも不安で寂しさを感じていました。
大家さんのトラブルの件で、自分を見失っていたんですよね。
同居がきっかけで、心にある親へのしこりがほぐれたら…も考えていたと思います。
結婚して距離ができてからは、実家にいた頃よりは良好な関係になりつつあったと思います。
でも母の顔色が気になって、モヤモヤすることも多かった。
うまくいかないと感じていた親と同居して、うまくいくはずがないのです。
夫は最初からそう感じていたそうです。そう感じつつ、わたしの気持ちに寄り添ってくれたことに感謝しています。
急に白紙に戻ったときは「やっぱり、わたしの気持ちなんてこれっぽっちも汲んでくれないんだ」と思って泣きましたが、あの時父が白紙に戻してくれたことを今は感謝しています。
親との二世帯住宅を考えているかた、責任感と予算と勢いで決めちゃダメ。
自分の気持ちと将来の未来図とじっくり向き合って考えて下さい。

親子については子育てブログで書いています。