石油ストーブのぬくもりが大好きだったわたしには、新居で迎えた初めての冬は試練でした。
高気密高断熱の家は石油ストーブをなるべく使わないほうがいいって、引き渡しの日に言われたよ…!
え?無知すぎるって?
わたしの周りは知らない人が結構多いです。あと、高気密高断熱の家だけれど構わず使っている人もいます。
何にしてもメリットとデメリットを知っておくって大事だなぁと痛感しています。
家を建てて10年が過ぎ、石油ストーブの温もりを忘れるくらいエアコン生活に慣れました。
慣れたし、寒くない工夫で乗り切れてはいるものの、芯から暖まれはしないです。
これが電気の限界か…。
高気密高断熱の家が石油ストーブを使わないほうが良い理由と、寒さを凌ぐ工夫についてご紹介します!
Contents
高気密高断熱の家とは
高気密高断熱の家と聞くと「暖かそう」「エコ」「性能がいい」などを思い浮かべると思います。
高気密は簡単に言えば「隙間がない(少ない)」こと。
高断熱は簡単に言うと「外の空気や温度が家の中に影響しないように工夫されている」ことです。
ミサワホームの木質パネルは高分子接着剤で隙間がないように接合されています。
柔らかく隙間が出来にくいグラスウールが使われて、断熱効果を維持します。
夏は涼しく、冬は暖かい……うん、ある程度はね。
外気温に左右されにくいので、急に暑くなったり寒くなったりすることはないので、そういう意味では高気密高断熱の家のメリットなのだと思います。
そして床暖があり、足元から暖かい空気が部屋全体に回ったならかなり違っていたのかなとも思います。

石油ストーブを使わないほうがいい理由
石油ストーブは灯油を気化させたり、燃焼したりしてその熱を使って部屋を暖めます。二酸化炭素が排出されるので、高気密であってもなくても換気が必要です。
24時間換気がついているんだから大丈夫でしょ?と思うかもしれませんが、石油ストーブの燃焼による二酸化炭素や有害な燃焼ガスを排出できるシステムではありません。
24時間換気がついていても1時間に1~2回の換気が必要です。
最大の問題は結露。
家の中で水蒸気を多量に発生させれば、窓につく表面結露はもちろん、見えない部分の内部結露(壁の中)も発生する確率があります。
見えない部分に結露が起きてカビが生えたり白アリを呼ぶことになったりしたら…と考えると怖くて、大好きだった石油ストーブは引越し時にさよならしました。
エアコンだけでしのげる?
わが家のエアコンは三菱霧ヶ峰(MSZ-ZXV638S-W|三菱電機WIN2K)です。
冷房17~26畳、暖房16~20畳対応のもので定価62万円のものを35万円ほどに値下げしてもらいました。
値下げといっても元値がどこで、どこまでが値下げなのか分かりにくいですけれど…。
もうちょっと安いやつつけたいな…と思ったのですが、大きいサイズのエアコンを買っておいて良かったです。

部屋の大きさに合ったサイズ選びは大切で、電気代にも影響します。
エアコンが寒いわけではなく、芯から暖まれないことが残念なのですが…それは仕方がない。
足元からじんわり温めてくれる石油ストーブやファンヒーターの暖かさをエアコンに期待してはダメですね。
サーキュレーターまたはシーリングファンは必須
暖かい空気は上に登ってしまうので、サーキュレーターやシーリングファンは必須です。
天井が高いので、もしもファンをつけていなかったら凍えていたと思います。
エアコンから出た暖かい風は天井まで登ってファンでかき回されて部屋中に回ります。
冬も夏も一番心地よい場所は、エアコンの前よりもファンの真下。
エアコンのメンテナンスでお世話になっている電気屋さんには、設置場所が悪いとダメ出しされました。
風を部屋全体に送れる一番効果的なエアコンの場所は…
白い丸の場所、1.5階の扉の横だそう。
暖かい風も夏の冷たい風も吹き下りて部屋全体の熱効率がもっと上がっただろうと。
今からその場所につけられるかどうかは置いておいて、電気のプロのアドバイスになるほどと思いました。
寒さをしのぐ工夫
コタツは好きなのですが、置いていません。オシャレではないから💦
親友宅は、選び抜いたステキな壁紙にらせん階段までついているのに、冬になるとコタツがリビングの中央に鎮座します。
その光景はかなりちぐはぐ。
「ちぐはぐだって分かっているけれど、背に腹は代えらない」そうです。
コタツはデザイン的なことだけでなく、掃除をするときにも邪魔に感じているので当分は置かないと思います。
ホットカーペット
床暖が叶わぬ夢だったので、ホットカーペットで我慢。
ちょっと大きめの3畳を敷いています。
起毛ラグ
冬用のホットカーペットカバーはふわふわのものを選びます。
この週末にカーペットと共にクッションカバーも変えました。
抗菌防臭 やわらかシャギーラグ(PBシャギー GY 200X240) ニトリ 【...
着る毛布とライトコンパクトダウン
着る毛布は息子が愛用しています。わたしも着たことがありますが、本当~~に暖かいです。
わたしは軽くて薄いダウンコートを着て過ごします。
着る毛布は暖かいけれど、重くて動きにくいのです。
薄手のダウンコートなら家事をするときにも邪魔になりません。
モイストパックソックス
スリッパを履かないわたしの冬の強い味方です。
暖かくてかかとがすべすべになっちゃうすごい靴下。
詳しくは記事をご覧ください。
ミニホットカーペット
スタディコーナーがちょうどエアコンの横になり、暖かい風が届きにくい場所にあります。
ブログを書くときに寒いので、ミニホットカーペットを使っています。
足元がポカポカしているとだいぶ違います。
まとめ
以前住んでいた貸家は朝起きると窓とサッシの桟がビチョビチョで、結露を拭くことから冬の朝が始まっていました。
この家で結露が出たことは一度もありません。
石油ストーブをどうしても使いたい場合は、エアコンとの併用がいいそうです。
初めにファンヒーターなどで部屋の中を暖めたら、その後はエアコンに切り替える。
もしくはFF式の暖房機を使うといいらしいですよ。
FF式石油ファンヒーターって、何? | 石油ファンヒーターの選び方ガイド
※壁に穴を開けることが必要になります。
家を長持ちさせたいので、石油ストーブを使っていません。
寒さを凌げるアイテムで過ごしてます。
電気代はちょっと高めではありますが、浴室乾燥から衣類乾燥除湿器を使った乾燥に変えてから電気代がグッと下がりました。
それでもエアコンを使う夏と冬は電気代が上がりやすくなります。エアコンサマサマなので仕方がありません。
エアコンが壊れたときの打撃が大きいので、長く使うために高圧洗浄ではなく分解洗浄をお願いしています。
ポイント
高気密高断熱の家は石油ストーブを使わないほうがよい
エアコンでも寒さはしのげるが、芯から暖まることは難しい