点穴(てんあな)とは
空気や水の通り道。
呼吸ができない土は硬くなり、植物が育ちにくく保水もできなくなっていきます。
リセット前の庭は石やブロック花壇などを置き、呼吸の通り道を塞いでいました。
グランドカバーとして植えたタマリュウが大繁殖して、土の中はぎゅうぎゅうな状態に…。
元気のない土で育つのは、雑草と呼ばれる繫殖力の高い草でした。
空気と水が循環することで本来の機能を取り戻し、保水力の高いふわふわの土になっていきます。
ふわふわの土になると様々な植物がイキイキと育ちやすくなります。
庭をリセットするとき、土壌改良とともに点穴を設置してもらいました。

点穴の作り方
- 直径20㎝程度、20~30㎝の深さの穴を掘る
- 穴の中に小石や炭を入れる
- 竹や枝を編みこむように入れていく
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1穴を掘る
施工してもらった穴は30cmほどと結構深いのですが、深くなくても効果があります。
基本的には直径20㎝程度、20~30㎝の深さの穴を掘っていきます。
5cm掘るだけでも、水はけが改善されるそうです。
土が硬い場所は複式ショベルがあると便利です。通常はシャベルで大丈夫。
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2小石や炭を入れる
小石はそこら辺に転がっている石でも、鉢底石でも、砂利でもいいです。
炭(無機質なもの)と次に使う枝など(有機物なもの)を入れることで、微生物が動き出します。
炭は微細な穴が開いていて、水を吸ったらなかなか乾かないため、土の保湿や微生物の住処になる素晴らしい素材です。
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3竹や枝を入れる

①竹を放射線状にさしこむ

②枝を編むように入れる
大地の再生ワークショップで教えてもらったことは、組み入れはたき火のときに薪を組む形と同じだということです。
たき火の組み入れを逆さまにした状態をイメージして、枝ひとつひとつ丁寧に入れて下さい。
人が歩かない場所なら深めに。

設置場所
点穴は、敷地の下流や水を呼び寄せたい場所にを設置します。
どこに設置したらよいか分からないときに、敷地の四隅で試してみるのがおすすめです。
レイズドベッドにも両側の奥、二カ所に点穴が設置されています。
点穴に差し込まれている管は、コルゲート管で穴を保つためのチューブです。
施工時に設置してもらったものですが、この管はあってもなくても大丈夫です。
まずは気軽に、スコップで穴を掘って、剪定した草木を差し込んでみて下さい。
参考
点穴を活用した花壇の作り方
こちらにアップしました↓