化学肥料なしで野菜や花が本当に元気に育つの?
病気になったときに農薬を使わずにどうすればいいの?

オーガニック栽培とは
オーガニックとは、農薬や化学肥料を使わずに育てられたものを指します。
野菜だけでなく、コットン、コーヒー、ワインなどオーガニックがつくものがたくさん出回っていますが、通常の値段よりも高いことが多いです。
なぜなら手間がかかったり、時間がかかることが多いからです。また、人工的に調整されるものとは違い、生産にロスが多いことも値段が高い理由のひとつです。
デメリット
- 手間や時間がかかる
- 野菜の大きさや形はまばらになりやすく、生産にロスがでることが多い(採れる年、採れない年など自然に左右されやすい)
- 土が健康な状態になるまでに一定の時間がかかる(土が整うまで収穫量が低い)
- 草と植物を一緒に育てることに対して、周囲の了承を得るのが難しいこともある
まだまだ慣行栽培が多い日本では「あの畑、草だらけでひどい」「草の種が飛んでくるから、草をどうにかしてほしい」など、周囲の目や声が厳しいという現実があります。
以前借りていた畑で、大家さんに認知してもらえず、畑を返却したことがありました。
メリット
- 肥料や農薬を買わずに済む
- 安心して食べたり、触れたりすることができる
- 植物や自然のパワーで美味しく、健康になる
- 草をゴミとして捨てずに済む
草とりが楽で肥料がいらない
化学肥料をあげないと育たない…と思い込んでいたのですが、実は肥料をあげなくても植物は育ちます。
トマトの芽かきもあんまりしていないけれど、わんさか採れました。
自然農法は基本的に、不耕起・無農薬・無肥料・無除草。
ですが放っておけばいいわけでなく、植物の育ちに合わせて必要なサポートをします。
土が硬いときには耕し、苗が小さいときは雑草もなるべく抜きます。
苗が根付いたら、周りの草の根は残して上部を取り、草は捨てずに作物を暑さからカバーするために根元にかぶせます。
コンポストや生ごみ堆肥で肥料いらず
化学肥料を使うと早く成長しますが、植物が肥料に頼って自らの力を発揮しなくなっていくデメリットがあります。
微生物もいなくなり、土が固くなります。
わが家では、化学肥料の代わりに生ごみ堆肥をしています。
畑にそのまま埋める場合、雨が直接当たると分解が遅く、臭いや虫の原因になります。
少し深めに掘ったり、上に藁などをかぶせることをお勧めします。

コンポストでたい肥化したものを使うのもいいですね
えぐみが少なくて美味しい
自然に育ったお野菜はとっても美味しいです。
ぜひ自然栽培のお野菜を見つけたら、スーパーのものと味比べしてみてください。

環境が育ちに大きく影響する
鉢で育てて枯れかけたレモンの苗を、レイズドベッドに植え替えました。
レイズドベッドは高さがあり、点穴もあるので水はけがよく風もよく通ります。
瀕死状態だった苗はみるみる元気になりました。
以前は虫がたくさんついて、あっという間に葉がなくなっていたのが、今は時々虫がいても葉がなくなるほどではありません。
様子から伝わってきているのは、この苗が少しずつ元気になっているということです。
育つ環境は人にとっても大きいですが、植物たちにとっても大きいのだということを実感しています。
植物にとって心地いい環境のポイント
- 水と空気と水の通り道がある
- 生物多様性(他の植物や虫との相互関係)
- 土がふかふかである
植物の元気がなかったり、病気になったときにはどうしてそうなったのかの原因を考えて環境改善をしていきます。

現在見守り中のホスタ
薬も必要に応じて使用してもいいと思いますが、よほど緊急のときでなければしばらく見守っています。
菌ちゃん農法
よく知られている方法に吉田俊道さんが開発した菌ちゃん農法があります。
菌ちゃん農法は落ち葉や剪定木を用いて、糸状菌を味方にした農法です。
畑を借りていたときは落ち葉を重ねて黒マルチを用いて、土の改良を行っていました。
実践してみて感じたメリットは、数ヶ月という短期間で土が変わること。
デメリットはビニールの黒マルチを使うことだと感じています。
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最近はじめたぼかしコンポストと菌ちゃん農法をかけ合わせた実験もやってみて、畑のように広くはない庭で土をふかふかにしていくために有効なツールを実際に実験していこうと思っています。
こちらは菌ちゃん農法について分かりやすくまとまっている本です。参考までにご覧になってみてください。。
まとめ
庭をリセットしてから、草をゴミとして捨てることはなくなりました。
草と共存することでわたしたち人間にとっても、自然や地球にとっても優しいことを実感しています。