やっと土地が見つかったものの、その土地は市街化調整区域ですぐに家を建てられない場所でした。
市街化調整区域がどんな土地で、どんな人が購入できるのか。
農地転用許可申請から許可が出るまでの経過について書いていきたいと思います。
市街化調整区域とは
「ここら辺の畑売ってくれないかな~」と夫と話していた土地は畑(=農地)でした。
- 家を建てることを目的としている土地は宅地
- 農作を目的としている土地は農地
農地に家を建てることは出来ません。
そのため、農地を宅地に変更する手続きが必要があり、それを農地転用(略して農転)と言います。
農地の種類
農地転用は、その農地がどの種類に属しているかによって手続きや申請方法も変わります。
- 市街化区域の中にある農地なら、家を建てることが容易で農業委員会に届け出をすればOK。
- 市街化調整区域にある農地の場合は、家がたくさん建つことを抑制している地域にある農地。20年以上前からずっと市街化調整区域や開発区域に住んでいる親族や血族がいることを証明できるなど、地域によって家を建てられる人が限られています。該当すれば申請をして許可をもらいます。
- 農用地区域には、基本的に農業以外には使用不可。地域によってまれに解除されることもあるようなので、お住まいの市役所や土地を探してもらっている不動産などに相談してみて下さい。
市街化調整区域に家を建てるメリット・デメリット
メリット
- 土地の値段が安い
- 固定資産税も安い
- 土地が広いことが多い
- 静かで騒音は少ない
デメリット
- 申請にお金と時間がかかる
- 浄化槽の設置や水道のパイプを敷地内まで敷くにお金がかかる場合あり
- 増築、改築の際に手続きが必要なこともある
- 利便性が劣る場所の場合、将来売りに出しても売れないかもしれない
※土地の場所や地域によって差があります
申請にかかった費用と時間
申請は細かく色々と分かれていて、結構面倒くさかったです。
最初に市街化調整区域の土地を買えるかどうかの確認がありました。
わが家は実家が調整区域にあり、ぎりぎり許可してもらえる年数を経過していたのですが、実家とわたしの関係を証明できる書類の提出(戸籍謄本か戸籍抄本かだったと思います)をしました。
除外申請後に農地転用許可申請と開発許可申請を提出。
農地転用許可申請の受付期間が決まっている場合もあり、それを逃すと更に許可までの時間がかかるという…。
家を建てられる状態にするため(申請)にかかった金額は約40万円です。
申請だけでなく測量・浄化槽などの水道設備・外構費・土地の改良なども入れると数百万かかっています。
それでも通常では買えない安さの土地なので仕方がないですが、安い土地ラッキーでは済まないということを知っておくとショックが少ないと思います。
2007年秋に申請を出して、土地の許可が下りたのが2008年の秋!
そして、建築許可が下りたのは冬でした…長かった~。
急いでいるかたにはお勧め出来ません。
メリットもデメリットもたくさんあるので、知った上で選択肢の一つに入れられたらいいと思います。