グランドカバーにクローバーを育てていますが、刈りすぎて元気がなくなってしまうという失敗を昨年しました。
失敗から学んだのは、刈り取る高さ(=成長点)が大事ということでした。
クローバーを刈り過ぎた
暑さで草の勢いが素晴らしく、1~2週間に一度の草刈りを行っていました。
草刈りのあとはすっきりするのですが、すぐにモサモサと草が生えます。
なんだかクローバー以外の草の勢いがすごい…。
草刈りの大事なポイントは成長点
草刈りの大事なポイントは成長点でした。
(左)クローバーの成長点は茎の上部にあり、茂ってきたイネ科の草の成長点は茎の下部にあります。
地面ギリギリに草刈りをすると元気になるのは…

風の草刈り
クローバーを元気にしたいなら、地上10~15㎝の場所で草を刈る。
風に揺れる高さということから「風の草刈り」と呼ばれています。
草が風で揺れる高さで刈る
草を生やせばその後の管理も大変である。伸ばし続ければ当然ミカンの生育に影響が出るし、敷地が広ければその手間も膨大である。
そこですすめられるのが「風の草刈り」だ。
草は風のエネルギーに従順なので、風のエネルギーのかけ方と方向を真似ることで、草がおとなしくなる。逆に地際で刈れば、草は反発するように勢いよく伸びようとし、強根を出す。
具体的には草が風で揺れる場所・曲がる場所で刈る。いわゆる「高刈り・撫で刈り」にする。
「風の草刈り」について、大地の再生プロジェクトに参加している友人から聞いてはいたのですが、頭で理解したつもりで腹落ちしていませんでした。
きれいにしたいという気持ちから、すっきりカットしていました。
すり込まれている価値観って、なかなかしぶといものですね。
イネ科植物を減らす理由
クローバーでなくても雑草ならなんでもいいのでは?と思ったりもしますが、イネ科植物が多すぎるとカメムシなどが大量発生しやすい環境になります。
クローバーなどの広葉雑草(クローバー、タンポポ、ホトケノザなど)が増えることで、カメムシを好物とするカエルやクモなどの生物が過ごしやすくなり、生態系のバランスが整っていきます。
草刈りにつかうもの
マキタ芝刈り機を使っています。
ナイロンコードにも意味があり、強風で風が折れるときと似た状態をつくりだせるそうです。
手で刈るときにおすすめなのはノコギリ鎌。
使うものによって切り口が変わり、きれいに切れるよりも荒い切り口になることで葉の再生が遅れることが伸びをゆるやかにするメリットへつながるって面白いと思いませんか。
手入れは変化が分からないくらいがちょうどいい
庭のリセットをサポートしてくれた植物のプロが言っていたことです。
木の剪定は切る前と切った後の変化がわからない程度にするのがポイント。
一度に切りすぎず、木の成長を見守りながら必要な部分だけを切る。
木だけでなく、草刈りにも、いや自然との関係性全てに通じることだと気づきました。
急激な変化は、土の中の微生物や植物が育つ環境に大きな影響を与えると、今なら想像できるからです。
だから人が一方的に満足するのではなく、お互いが心地よくなるようにゆっくり整えていく。

草の変化
風の草刈りを続けると、イネ科植物から広葉雑草へと変化していきました。

イネ科だらけだった庭が

クローバーが復活してきました

イネ科だらけになっても大丈夫!いつからでもリスタートできます!
この投稿をInstagramで見る