シンボルツリーとして植えたハナミズキがカミキリムシの被害で枯れました。
予防や駆除、木が枯れてしまったときに自分で抜けるのかについてご紹介します。
カミキリムシってどんな虫?
姿が勇ましいというか、兜を着た侍のようにシュッとしている虫です。
完全変態は幼虫と成虫でガラリと姿を変える虫のこと。
幼虫(テッポウムシ)は幹の中で成長し、成虫に羽化して出てくるころには幹の中は穴がぽっかり開いています。
カミキリムシに食べられやすい木
柑橘類の樹木、モミジ、サクラ、サルスベリ、ハナミズキ…
テッポウムシを駆除する方法
- 地上から50㎝くらいの高さに穴を開けやすいので、木の周りをよく見て穴があるかどうかを確認する
- 穴を見つけたら、ノズルのついた専用スプレーを穴の中に吹きかける
- 薬剤を使いたくない時には穴を少し拡大して、中にいる幼虫を駆除する
- カミキリムシの成虫を見つけたら捕殺します(可哀そうですが、卵を産みつけられないための一番の方法です)活動時期は5~6月です

枯れた木を抜く方法
枝の一部を折ってみて、茶色だけで生気を感じない場合は枯れています。
残念ながら枯れた場合には、伐採もしくは伐根が必要です。
幹回りは細くても高さがある場合、根も張っていることが多いです。
抜くのを専門業者に頼む場合は処分代と合わせて2万円ほどかかるようだったので、自分たちでやってみることに。
塩とお酒をふり、「ありがとう」と木を撫でました。
電気のこぎりで枝や幹を切っていき
根っこをシャベルで掘っていきます。
スコップや園芸バサミで根切りをしてから揺らしました。
かなり腰にくる作業のため、ご注意を。
左右前後に何度も揺らすうち、這っていた根が切れてスポンと抜けました。
こんな細い幹でも抜くのが大変なのに、大きな木だったら自分たちでは無理ですね。
被害(穴あき、幹の中)の画像
これがカミキリムシに開けられた穴。
気づいた時に殺虫剤を入れて、詰め物しましたが遅かった。
幹の中はこんなふうにスカスカになっていました。
全ての根は取れませんでした。
切り株のように根が残っている場合には、根が成長し続ける心配もありますが、地中に残った根だけでは生きていくことができずに自然と土に還るそうです。
伐採後は土をふるいにかけて消石灰を混ぜて土壌改良をしました。
木が病気にならないために必要なこと
以前は虫がつかないように農薬散布していましたが、現在は農薬も化学肥料も使わない庭作りをしています。
なんと桜の木も薬なしで虫もつかずに元気です。
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現在の庭作りについては「循環する庭カテゴリー」にまとめています。
木も人と同じで病気をします。
薬に頼りすぎると薬なしには生きられない体質(木質)になってしまうことを学びました。
良かったら参考にしてください。